『「半導体、マジわからん」と思ったときに読む本』を読んで
秋田先生より、献本を頂きましたので、レビューでもしようかと思います。

読後、真っ先に思ったのは、

が、言いたかったんですね!わかります!!!ということでした。
というネタはおいておいて、
まず、本書は、理工学系の専門書で知られる出版社のオーム社が刊行している、入門・初学者向けの解説本シリーズである『マジわからんシリーズ』の一冊です。
そのため、すでにご存知の方や専門家には不要な本です、、、とはなりません。なぜなら、本書の13ページに出てきますが、半導体という分野は多岐にわたる(工学から物理、化学は元より軍事物資のため政治まで絡む)ため、全部を本当に網羅しているような人はいないでしょう。そして、本書は広く浅く網羅しているので、全体を俯瞰するのに向いているからです。

では、まずは書籍の公式ページに目次の一覧がありますので、そちらを参照してみてください。
どうでしょうか?中学校で習うような物理的なP型半導体とN型半導体の性質の解説からチップと言われれるものの中身の解説、設計に関してはの花形であるCPUやGPUのみならずメモリやイメージセンサー、液晶ディスプレイ(これが有機ELになれば有機半導体も視野に入る)まであり、さらにMEMSセンサーについても言及してます。
そして、製造については前工程以前のウェハー(インゴット)の製造から解説があり、前工程のリソグラフィやイオン注入、後工程は最低限といった感じですがSiPはカバーされています。
極めつけは、ビジネスに関する話題も押さえている点です。ムーアの法則から製造コスト、寡占化の話や歩留まりまで、基礎の話を押さえています。最後に、民主化(オープンソースムーブメント)やコミュニティーの話で締めくくっているという感じです。
続いて、中身ですが、全部で170ページくらいしかないので、詳細な解説はなされていません。しかし、専門用語はしっかりと押さえられていて、見やすくハイライトされています。ちなみに、出てくる専門用語としてはDRAMのトレンチ型とかチップレットとかλルールとかOSATとかCVD法などなど、ちゃんと半導体のその分野を勉強してないと知らない単語がしっかりと出てきます。さらに、見開きで「1章」という構成のため、非常に読みやすく『どこに何が書いてあるかも把握しやすい』です。
このあたりから、初学者の方には入門の一冊目として非常におすすめかと思います。
ある程度、半導体の知識などがある方や半導体業界に興味のある方には、私のおすすめの使い方として『会話で聞いたわからなかった話』を調べるためのとっかかりとして辞書的に利用する方法が非常に有用かとおもいます。なぜかといえば、知らない話の場合、AIに聞くにしてもどのような質問をすればよいのかなかなか思いつかないため、そのとっかかりとして威力を発揮するかと思います。その理由としては、やはり、『見開きで「1章」という構成のため、どこに何が書いてあるかも把握しやすい』ため、このような使い方に適していると感じています。
というところで、かなりの広範囲の人にお勧めできる内容ではないかと思います。ぜひ、一度お手に取ってもらえれば、思います!
とくに、いろいろな知識を得たい方には、特におすすめです。
おまけ
ISHI会への言及もあったよ!

購入先
- Amazon:「半導体、マジわからん」と思ったときに読む本)